2016.05.03
レスターがプレミアリーグ王者に決まって、イングランドはお祭りムードにつつまれている。あと一歩で優勝を止められなかったスパーズ（トッテナム）のファンも含め、誰もがこのすてきなおとぎ話を祝福している。
なんといってもレスターの先発選手11人にかかっているお金は、たいていのライバルチームの最も高額な選手ひとり分より少ない。彼らのプレイは粘り強く、プレッシャーの下でも冷静で、見ていて楽しかった。
今シーズンの開幕時に優勝オッズが5000倍だったチームが、本当に優勝してしまった。しかも、36試合を終えて負けたのはたった3試合だ（そのうち2試合はアーセナル戦なのだけれど……）。
1970年、ロンドン東部のロムフォード生まれ。オックスフォード大学で古代史と近代史を専攻。92年来日し、『ニューズウィーク日本版』記者、英紙『デイリーテレグラフ』東京特派員を経て、フリージャーナリストに。著書に『「ニッポン社会」入門』、『新「ニッポン社会」入門』、『驚きの英国史』、『マインド・ザ・ギャップ！ 日本とイギリスの＜すきま＞』など。最新刊は『なぜオックスフォードが世界一の大学なのか』（小社刊）